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「うた魂(たま)♪」

2008.4.4

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明日公開の「うた魂(たま)♪」を鑑賞。


監督・脚本:田中誠  脚本:栗原裕光 音楽:林祐介 出演:夏帆、ゴリ(ガレッジセール)、石黒英雄、徳永えり、亜希子、岩田さゆり、森下能幸、田中要次 、山中崇、加勢大周、利重剛、ともさかりえ、間寛平、薬師丸ひろ子ほか 上映時間:120分 配給:2008日/日活


かすみ(夏帆)は自分のことが大好きな女子高生。しかし、ひそかに思いを寄せる同級生の男子が撮ってくれた、大口を開けて歌う自分の顔写真を見てがく然とする。あまりにもブサイクだったのだ…。その日以来、自信を喪失してしまったかすみ。しかし、ライバル校のヤンキー合唱部の魂の込もった合唱と、その合唱部の部長・権藤洋(ゴリ)のひと言をきっかけに自分を取り戻し始める…。


自意識過剰の主人公かすみが、歌や合唱にとって何が大切かに気づき、成長していく物語。安心して見られる青春ムービーだ。


小さいころから歌に自信を持っていたかすみが、はじめて経験した挫折。ところが、彼女に立ち直るきっかけを与えたのは、意外にも、不良男子学生たちの魂のこもった合唱であった。寸分のずれなく譜面を追う洗練された美声もいいかもしれないが、歌にとって一番大事なのは、裸になって歌と向き合い、魂を込めて歌うこと——そう彼女が学ぶくだりには、思わずハっとさせられる。そう、歌っているときの顔を気にするようなヤツに本当の歌は歌えない、のだ。


青春期ならではのイタ恥ずかしい成長記録に適度な笑いを織り交ぜた本作「うた魂(たま)♪」は、喜怒哀楽をバランスよくつめ込んだエンターテインメント作品だ。胸に響く合唱の選曲もさることながら、歌を通じて人間がひとつになる歓びも、本作は十分に教えてくれる。自分の傲慢さに思い至ったかすみは、合唱メンバーから外れて裏方に徹するうちに、それまでの“突出した個”ではなく、“全体のワンピース”へと変化を遂げる。


主演を務めた夏帆の頑張りは、前半のダメっぷり120%のマヌケ顔からも十分に伝わってくる。それこそ、個を捨てて本作のワンピースとして彼女が役と向かい合った証拠だろう。また、不良学生の一軍を率いるリーダーを熱演するのは、お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリ。ガクラン姿の見かけとは裏腹に、歌と生き方に一本筋を通すおいしい役どころで、皮肉にも(?)、かすみが思いを寄せる同級の優男よりも、ダンゼン魅力的。この物語におけるキーマンであり、ある意味、“良心”でもある。


本作でメガホンをとったのは、「タナカヒロシのすべて」(04年)で映画監督デビューを果たした田中誠。「タナカヒロシのすべて」で見せたマニア好みな世界観とは一転、誰もが楽しめる、笑いあり、涙ありの青春ムービーを紡ぎ上げた手腕に、映画監督としてのフトコロの深さを感じた。


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 映画宣伝でゴリ演じる合唱部による「15の夜」を観て、尾崎豊が好きなものとしては、きっと「イタイ作品だろうな?」と思っていたのですが・・・観てきました(笑...

2008年04月25日 21:44

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