■良書
「ディレクターズ ノート もうひとつのプロフェッショナル」
2009.11.14

「
『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合 放送毎週火曜日 22:00〜22:48)は、各界の一流どころに密着取材するNHKのドキュメンタリー番組。これまでにイチローや宮崎駿、浦沢直樹、羽生善治など、そうそうたるメンバーを取り上げて、彼らの“仕事の流儀”に迫っている。
この番組で取材を担当した20人のディレクターと、茂木健一郎(番組キャスター)やスガシカオ(主題歌)ほか主要スタッフへのインタビューをもとに構成したのが、本書「ディレクターズ ノート もうひとつのプロフェッショナル」。番組に登場した人たちの語録を並べた単なる焼き直しではなく、『プロフェッショナル 仕事の流儀』の舞台裏——主に取材担当ディレクターたちの奮闘記——をいちから取材し、番組制作サイドから「プロたる仕事」の本質に斬り込んだものだ。
「生物と無生物のあいだ」
2008.2.24

「生物と無生物のあいだ」 福岡伸一著(講談社現代新書・740円)/2007年刊行
分子生物学の研究者である福岡伸一氏の著作。話題を呼んでいるベストセラー本だ。
研究者の書く本は、お堅くて難しいのが常だが、本作はそのイメージを打ち破る快著である。書いてあることは分子生物学の領域につき、決して易しくはない。ただし、一般人にまったくなじみのない分子生物学にまつわる研究成果やエピソードを、必要最低限の専門用語と平易な文章を用いて書きつづり、なおかつその本質を伝えようと試みた本は希有だろう。
「凍(とう)」
2007.10.21

「凍(とう)」 沢木耕太郎著(新潮社・1680円)/2005年刊行
第28回講談社ノンフィクション賞受賞作品。
岩壁やヒマラヤ高峰の先鋭的な登攀(とうはん)で世界的に知られているクライマー、山野井泰史が、中国とネパールの国境のギャチュンカン(7952メートル)にある北壁に、妻の妙子と一緒にアタックしたときの一部始終を描いたノンフィクションである。
