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テニス/フェド杯 @有明コロシアム

2006.7.16

有明コロシアムでテニスの「フェド杯 ワールドグループ1部入れ替え戦」を観戦。ワールドグループのプレイオフで、日本はオーストリアと対戦。オーストリアの選手は3人だけの来日で、そのうち2人は16歳という格落ちメンバー。一方の日本は、杉山愛、森上亜希子、浅越しのぶ、中村藍子らを擁してのベストメンバー。


観戦したのは、中村藍子対バルバラ・シュワッツ、森上亜希子対ニコラ・ホフマノバのシングルマッチ2戦と、杉山愛&浅越しのぶ対バルバラ・シュワッツ&メラニー・クラフナーのダブルス1戦。


印象に残った選手は、6-2、7-5でバルバラ・シュワッツをストレートで下した中村藍子選手。練習の1本目からフルスイングしていて「なぬ?」と思ったが、これがもう気持ちいいほどのパワーテニス。その昔、神宮球場で攻守交替時に全力疾走するヤクルトの稲葉選手の姿にうならされたことがあるが、あのときに近い感動がある。


今日登場した選手のなかで、ルーティーン(「くり返す」という意味)がしっかりと守れていたのも中村藍子だった。一流と呼ばれるプロスポーツ選手は、必ずといっていいほど独自のルーティーンをもっているが、彼女も、サーブ前、レシーブ前のみならず、ボールパーソンからボールを受け取るときの足の動きまで、寸分の狂いなくそれを行っていた。


スポーツ選手に限ったことではないと思うが、自分なりのルーティンを粛々とこなせる人は、集中力が高く、精神的に強い(動揺しない)人が多い。中村藍子はけっして試合巧者ではないが、あの芯の強さと沈着冷静さに“巧さ”が加わったときには、日本テニス界を背負う一人になるのではないだろうか。


今日、試合に勝利した後、彼女は泣いていた。それほどまでに重要な試合だったのかと、少々面食らったが、テニスでは珍しい国による団体戦で、彼女がプレー中にひとり背負っていたものが、ふと見えたような気がして、ますます好きになってしまった。22歳。今が伸び盛りである。

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