フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE

フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE > 転がるコラム&エッセイ > ■2005〜2008年 > 祝・WBC日本代表優勝!

祝・WBC日本代表優勝!

2006.3.22


個人の技量は言うまでもなく、とにかく一体感のある素晴らしいチームだった。予選から全試合をTV観戦したが、こんなに高度で面白い野球を見たのははじめてだ。


今日は日本の「野球」が、世界に認められた日である。日本は「基本」と「組織力」と「精神力」の点で、どのチームにも勝っていた(韓国も素晴らしいチームだったが)。


日本式スモールベースボールの醍醐味も十分に味わえた。


今大会中、川崎、西岡、イチロー、青木の4人だけで、どれだけセフティバントの構えを試みただろうか。たかが“構え”とあなどることなかれ。その細かい揺さぶりが、相手守備陣にどれほどのプレッシャーを与えることか。


投手陣を中心に、堅実な守備力も光っていた。


WBCは少なからず日本のプロ野球界に好影響を与えた。あとは、WBCのように“負けたら終わり”という緊張感を、リーグや球団が、160試合戦うペナントレースにどう還元していくかが大きな課題だろう。


あの多村(ハマの大砲!)でさえ、今大会では何度もバントのサインを出され、嫌な顏一つせずに、その任務を遂行した。だれひとりとして個人成績を追い求める者はなく、チームの勝利だけを目指した。その結果が、チームの総合力を押し上げたのである。


“フォア・ザ・チーム”という、ある意味、理想主義的な美学に、これほどまでのパワーが秘められているとは思いもしなかった。


WBCで日本チームが見せた野球に、各球団は大いに学ぶべきだろう。“勝ちにこだわる野球”“絶対に1点を取りに行くための野球”に。


それを実現するためには、選手ひとりひとりが個を捨て、チームの勝利を優先させるしかない。そのコンセンサスをいかにして取り付けるかは、監督の力量はもちろん、おそらくは球団の査定システムとも無縁の話ではないだろう。


ファンも然り。献身的なプレーに惜しみなく拍手を送り、身勝手なプレーにこそ、もっとブーイングすべきである。


選手がベンチ前方に立って戦況を見つめる大リーグ的なスタイルについても、各球団とも、ぜひ今シーズンから採用してもらいたい。選手が常に試合と向き合うことで、球場全体に緊張感が生まれる。


選手の真剣な表情をTVカメラがおさえやすくなるのも好都合だろう。プロ野球が本気で人気回復を目指すのであれば、喜んですべき試みのように思える。


イチローが「このチームのまま、メジャーでやりたい。今日で別れなくてはいけない寂しさが、喜びとともに沸いている」と語ったと同じことを、日本の多くの野球ファンが思っていることだろう。世界一を勝ち取ったという満足感を差し引いても、もうこのチームの野球が見られないかと思うと、自然と寂しさがこみあげてくる。


2次予選で韓国に敗れたときにイチローが見せた悔しさは、単に負けたことへの悔しさだけではなかったように思う。この素晴らしいチームで2度と戦う機会を与えられない…、そのことに対する悔しさもきっとあったはずである。


「自分も3年後のWBCの代表に選ばれたい」。多くの選手がそんなモチベーションを抱えながら開幕を迎える2006年のシーズンは、いつになく面白くなるのではないかと期待している。


王監督はじめ、最高のプレーを見せてくれた日本代表選手、そして世界一の日本野球にPEACE!!

トラックバック

トラックバックURL:
http://yamaguchi-takuro.com/mt/mt-tb.cgi/48

コメントはお気軽に★




ログイン情報を記憶しますか?


映画レビュー
■映画レビュー(鑑賞順)
■映画レビュー・インデックス
■オススメ作品(80点以上)
■メルマガ・バックナンバー
日常雑記
■日記
■旅
■言葉
■写真
■良書
■舞台
■音楽
■アート
■スポーツ
■涙と笑いの物語
■マラソンNOTE
転がるコラム&エッセイ
■2005〜2008年
■2002〜2004年
執筆活動
■執筆アーカイブ
■山口拓朗プロフィール
リンク
ともり~んのeveryday
乱丸の徒然キャンプ日記
'08 JAILBREAK
サノヒロアキホームページ
映画リンク
前田有一の超映画批評
シネマメモ-映画リンク集
映画通信シネマッシモ
Cinema Preview
我想一個人映画美的女人blog
映画ジャッジ!
サイト情報
お問合わせ&仕事のご依頼
相互リンクについて
管理者ページ
お知らせ
yahoojp.gif  当サイトはYahoo!カテゴリの
  「映画評論、レビュー」に
  登録されています


RSS FEEDRSS FEED  記事一覧記事一覧  TOPPAGEサイトの最初のページへ  TOPページの先頭へ 
Copyright(C)2002-2008フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE Allrights reserved.