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「ぬいぬ!」の正解

2002.7.6


朝日新聞で連載されている「あのね—子どものつぶやき」で、久しぶりにナイスな投稿を見つけた。


「ねこの子どもは、こねこ。じゃ、いぬのこは」と母に問われ、しばらく考えてか自信たっぷりに「ぬいぬ!」


何度読んでもほほ笑ましく、そして考えさせられる。


この子にとって「こねこ」の「こ」が「子」であるという認識はない。子どもなのだから、経験がなければ認識がないのは当然である。ただ、この子どもの素晴らしいところは、その認識がなくても一生懸命に頭を使って考えたことである。


もし何か認識のないことに遭遇したとき、私たち大人は「分からない」という、ある種の逃げに近い切札を持っている。ところが、子どもにその切札はない。


この「ぬいぬ」という答えを前に、大人たちは「その答えは間違だ」と言うことができるだろうか?


むろん言っていいハズがない。この子はこの子なりの経験を踏まえたうえ、最大限に頭を回転させて一つの答え(しかも立派な法則)を導き出したのだ。それが間違いである訳がない。


大人になると、いろいろなことがイエスとノーに区分けされてしまう。正解と誤り、白と黒に。だけど、不正解の中にも正解というのはきっとあるのだと思う。私たちはそれを見失っている。


子どもたちが導き出す多くの「気持ちの正解」に目を向けていきたいものだ。

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