フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE

フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE > 転がるコラム&エッセイ > ■2002〜2004年 > お粗末マクドナルドの市場攻撃

お粗末マクドナルドの市場攻撃

2002.7.27


マクドナルドのハンバーガーが、わずか2年半の間に、平日130円→65円→80円→59円と推移してきた。しかも80円への値上げから59円への再値下げまでの期間はわずか半年。いくら自由価格競争の世の中とはいえ、こうまで派手に価格を上げ下げされては、消費者の不信感が募るのも当然だろう。


今年の2月に80円への値上げを行った際の理由は、<2、3年後にはインフレになる>という予測によるものだった。もちろん、これには今後「円安ドル高」が進むという考えがあったことは確かで、輸入食材を多く使っているマクドナルドにとって、コストの上昇を価格に反映させることは、至極当然なことだったのかも知れない。なにせ、1円の円安が約2億円のコスト増につながるとまで言われてるのだから。


しかし、値上げ以降、客数と売り上げが共に前年比で大幅ダウン。値上げが裏目に出たことにより、急きょ8月に再値下げを行うというのが今回の顛末である。


再値下げの理由をマクドナルドは<消費者の意識が急速にインフレに転換すれば別だが、今の時点ではまだデフレの意識をひきずっている>とコメントしている。今さら何を言ってるのかと思う。


牛丼が100円玉3枚で食べられ、街中の100円ショップで日用雑貨が売られている時代に、だれがインフレの意識など持とうものか。しかも<2、3年後には〜>という一見長期的な展望のもとに値上げを行っておきながら、<今の時点ではまだデフレの意識をひきずっている>の弁明は、あまりにヒドすぎやしないか。


値上げからわずか半年での挫折。経営陣の読みがいいとか悪いとかいう問題ではない。これでは、当初からマクドナルドには「客はアホだから、値上げしたってきっと買いますよ」という思惑を持っていて、ラクな金儲けにはしったのではないかと邪推したくなるというものだ。


「さらに深刻なのは、国内で4000店舗を誇るマクドナルドの外食産業に与える影響は大きく、今回の再値下げによって、外食デフレを再加速させる恐れがあるということである。市場への影響力も考えず、無意味にデフレスパイラルに拍車をかけたこの行為は、重罪といって然るべきであろう。


それにしても、自社の商品力に過信を持ちすぎていたのか、はたまた消費者の購買力を「無尽蔵」か何かと勘違いしていたのか、業界のけん引者らしからぬ、実にお粗末なドタバタ劇を見せてくれたものだ。


※この直後に入ったニュース。<ファミリーマートは8月5〜18日の期間限定で、沖縄県を除く全店舗で、ハンバーガー(単品120円)と缶コーラ(350ミリリットル、同115円)のセット商品を190円で販売する。日本マクドナルドが、同日からハンバーガー単品を80円から59円に値下げするのに対抗する措置>とのこと。ついにマクドナルドに対する迎撃が開始された。

トラックバック

トラックバックURL:
http://yamaguchi-takuro.com/mt/mt-tb.cgi/10

映画レビュー
■映画レビュー(鑑賞順)
■映画レビュー・インデックス
■オススメ作品(80点以上)
■メルマガ・バックナンバー
日常雑記
■日記
■旅
■言葉
■写真
■良書
■舞台
■音楽
■アート
■スポーツ
■涙と笑いの物語
■マラソンNOTE
転がるコラム&エッセイ
■2005〜2008年
■2002〜2004年
執筆活動
■執筆アーカイブ
■山口拓朗プロフィール
リンク
ともり~んのeveryday
乱丸の徒然キャンプ日記
'08 JAILBREAK
サノヒロアキホームページ
映画リンク
前田有一の超映画批評
シネマメモ-映画リンク集
映画通信シネマッシモ
Cinema Preview
我想一個人映画美的女人blog
映画ジャッジ!
サイト情報
お問合わせ&仕事のご依頼
相互リンクについて
管理者ページ
お知らせ
yahoojp.gif  当サイトはYahoo!カテゴリの
  「映画評論、レビュー」に
  登録されています


RSS FEEDRSS FEED  記事一覧記事一覧  TOPPAGEサイトの最初のページへ  TOPページの先頭へ 
Copyright(C)2002-2008フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE Allrights reserved.