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伝わる文章の書き方/無意識のうちに留保の「が」を使っていませんか?

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留保の接続助詞「が」は、
できるだけ使用を控えましょう。
<例文>
わが社では「残業0時間」を
モットーに掲げていますが、
その活動の一環として
「フレックスタイム制」を導入しています。
この文章は、
大きく前後半に分かれています。
前半:わが社では「残業0時間」を
   モットーに掲げています
後半:その活動の一環として
   「フレックスタイム制」を導入しています
つまり、
<例文>の2行目に登場する「が」は、
上記、前後半の文章をつないでいるわけです。
この接続助詞「が」は、
それまでの文章を留保し、
最も大切な判断(結果)については、
「が」のあとに示します、
という意味の「が」です。
接続助詞の「が」といえば、
「横になったが、眠れなかった」
という具合に、
逆説としての用途を
思い浮かべる方がほとんどでしょう。
ですので、<例文>の場合、
「モットーに掲げていますが、」
まで読んだ段階で、
「おっ、モットーに掲げているけれど、
 きっとうまくいってないんだな?」
と想像する方が少なくありません。
ところが、
先を読み進めると、
想像した展開ではなかった……。
「なーんだ」と、
肩すかしを食らった
気分になる方もいるでしょう。
では、このケースでは、
どのように文章を
修正すればいいでしょうか?
<例文の修正>
わが社では「残業0時間」を
モットーに掲げており、
その活動の一環として
「フレックスタイム制」を導入しています。
留保の「が」を使うのではなく、
「○○しており」という表現を用いました。
この文章であれば、
途中で引っかかりを
感じることもないでしょう。
あるいは、次のように、
いちど文章を句点(マル)で
切ってもいいでしょう。
<例文の修正2>
わが社では「残業0時間」を
モットーに掲げています。
その活動の一環として導入しているのが
「フレックスタイム制」です。
無意識のうちに
留保の「が」を使っている方は、
注意するようにしましょう。
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