伝わる文章の書き方/列挙の接続詞
いくつかの事柄を並べて書くときに
重宝するのが「列挙の接続詞」です。
【例文】
拳銃の打ち方は以下の通りです。
はじめに、拳銃に弾を込めます。
第二に、撃鉄を起こします
さらに、引き金を引きます。
「はじめに」「第二に」「さらに」などが、
列挙の接続詞です。
ただし、【例文】は、
使い方に誤りがあります。
列挙の接続詞は、
通常、下記のセットで使われます。
■「はじめに/最初に」→「続いて」→「最後に」
■「第一に」→「第二に」→「第三に」
■「まず」→「つぎに」→「さらに/そして」
【例文の修正】
拳銃の打ち方は以下の通りです。
はじめに、拳銃に弾を込めます。
続いて、撃鉄を起こします
最後に、引き金を引きます。
↑このように
「はじめに/最初に」から始まる接続詞は
時系列で説明するときに使われます。
一方、「第一に」から始まる接続詞は、
事柄の順序を入れ替えても構わない
ケースで使われます。
【例文】
息子と約束したのは、以下の3点です。
第一に、朝は7時に起きる。
第二に、家の手伝いをする。
第三に、午前中に勉強をする。
↑仮に「朝は7時に起きる」が
二番目や三番目にあっても、
問題がありません。
なお、「まず」から始まる接続詞は、
順序の入れ替えができる文章と、
順序の入れ替えができない文章の
いずれのケースにも使用できます。
列挙の接続詞のなかでは、
もっとも汎用性に優れています。
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