伝わる文章の書き方/なじむ言葉の組み合わせ、なじまない言葉の組み合せ
同じ意味の文章でも「言葉」や「言い回し」の組み合わせによって、「なじむもの」と「なじまないもの」があります。
1:俺ってイケてるだろ?
2:わたしってイケてるだろ?
1も2も意味は同じです。
でも、1は自然で、2は違和感があります。
3:わたしがまいります
4:俺がまいります
3も4も意味は同じです。
でも、3は自然で、4は違和感があります。
5:あいつに声をかけてみようぜ
6:あの方に声をかけてみようぜ
5も6も意味は同じです。
でも、5は自然で、6は違和感があります。
7:メシを食った
8:メシをいただいた
7も8も意味は同じです。
でも、7は自然で、8は違和感があります。
9:食事をいただいた
10:食事を食った
9も10も意味は同じです。
でも、9は自然で、10は違和感があります。
つまり、
「わたし」に「イケてる」がなじまないのです。
「俺が」に「まいります」がなじまないのです。
「あの方」に「~みようぜ」がなじまないのです。
「メシ」に「いただいた」がなじまないのです。
「食事」に「食った」がなじまないのです。
「あの方に」という言葉を使うなら、「声をかけてみようぜ」ではなく、「声をかけてみましょう」と続けるほうが自然です。
あえて「なじまない言葉」同士を組み合わせて使う人はいません。誰もが「なじむ言葉」同士を、自然に組み合わせているのです。
そう考えたとき、選ぶ「言葉」や「言い回し」が、思いのほか重要だということに気づくでしょう。
たとえば一人称。「俺(おれ)」「僕(ぼく)」「わたし」「わたくし」「ワシ」「おいら」「自分」……あなたは、どの言葉をよく使いますか?
数ある選択肢からどの言葉を選ぶかによって、その人が発する言葉の「色(気品)」や「雰囲気」が決まるわけです。
もしも、言葉の「色(気品)」や「雰囲気」を変えたいのであれば、よく使う「言葉」や「言い回し」を変えてみるのも、ひとつの方法かもしれません。
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