山口拓朗公式サイト

No.38「ゴッドファーザー」

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 銀幕をさまよう名言集!  No.38  2008.11.16発行 
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1972年/アメリカ 「ゴッドファーザー」より
フランシス・フォード・コッポラ監督の
不朽の名作「ゴッドファーザー」。
(シリーズ三部作のうちの1作目)
舞台はアメリカのニューヨーク。
“ゴッドファーザー”と尊称される
ドン・ヴィトー・コルレオーネは、
マフィア「コルレオーネ・ファミリー」のボス。
ある日、ドンが敵対するファミリーに襲われると、
マフィア同士の抗争が激化し……。
という物語。
息子を殺されて劣勢に立たされたドンは、
自分たちのシマを狙う
マフィアのボス一同を集めて会合を開いた。
ドンは、その場で、
和解の意思を伝えた——
    「復讐をして——息子が帰ってくるかね?
     お互いに復讐は忘れよう」
「だが、ひとつ言っておく」と言葉を続ける。
    「末っ子(マイケル)が国を追われている。
     (敵対する)ソロッツォの一件でだ。
     わしは息子を安全に国に戻してやりたい。
     息子に罪はない。
     わしは迷信深い。
     万が一、息子が事故にあったり、
     警官に撃たれたり、
     あるいは首を吊ったり、
     雷に打たれても—— 」
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    「わしはここの誰かを憎む。そのときは許さん」
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和解を持ちかけることは、
ある意味、弱さを悟られることでもある。
プライドが高いボスであれば、
簡単には言い出せないだろう。
ところがドンは、
    「お互いに復習は忘れよう」
と言い、
プライドを脱ぎ捨てた。
ただし、プライドを脱ぎ捨てた代りに、
唯一の条件を力強く宣言したのだ。
   —— 末っ子のマイケルに何かあったときは、許さない。
と。
ドンの言葉と表情からは、
息子に対する深い愛情が読み取れる。
愛する家族を守るために、
マフィアとしての名声を捨てた、とも言える。
苦渋の選択だったかもしれないが、
最後に、
   —— 末っ子のマイケルに何かあったときは、許さない。
とクギを刺すことで、
底知れぬスゴみも与えている。
これはハッタリじゃないぞ、という。
ドンを突き動かしているものは、
家族に対する愛。
ただそれだけだ。
権力闘争や残虐性ばかりが強調されるマフィアだが、
そのボスが、
何よりも“家族”を大切に思っていることに、
本作「ゴッドファーザー」の真価がある。
のちにドンは、
愛するマイケルを前にして、
こんなことも打ち明けている。
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    「おまえにだけには(ファミリーを)継がせたくなかった……」
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マフィアのボスであることと、
人の子の親であること。
その境界線に立つひとりの人間の、
葛藤とジレンマが、静かな哀愁を誘う。
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●編集後記             
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いつもご愛読ありがとうございます。
寒さが厳しくなってきましたが、
皆さんいかがおすごしでしょうか?
昨年末に創刊したメルマガ
「銀幕をさまよう名言集!」ですが、
現在、132名の読者に読んでいただいています。
同じ映画関連のメルマガでも、
数万の発行部数を誇るものもありますので、
メルマガのなかでも、
底辺に位置しているものと思われます(笑
ただ、私個人にとって、
132名の読者は決して少なくありません
というより、これほど身勝手な、
感想の垂れ流しのようなものを、
132名の読者が本当に読んでくれているとしたら、
いや、もし半分でも読んでくれているとしたら、
スゴイことだと思っています。
夏以降は、発行の間隔があいてしまいましたが、
少しでも短い間隔で発行できるよう、
頑張りたいと思います★
さて、メルマガスタンドの「まぐまぐ」にて、
「まぐまぐ大賞2008」が行われています。
もしこのメルマガを
「楽しく読んでます!」という方がいらっしゃいましたら、
簡単な感想と共に、
メルマガ「銀幕をさまよう名言集!」を推薦していただければと思います。
「別に楽しかないけど、まあ読んでるよ」という
方でも大歓迎ですので、
よろしくお願いいたしますm(_)m
推薦はコチラから↓
http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/form.html
マガジン名は、銀幕をさまよう名言集!
マガジンIDは、0000255028
になります。
ちなみに、締め切りは、
あさって、18日(火)の18時だそうです。
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■銀幕をさまよう名言集! No.38「ゴッドファーザー」
マガジンID:0000255028
発行者  :山口拓朗
●公式サイト「フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE」
http://yamaguchi-takuro.com/
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