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建築家の安藤忠雄/朝日新聞のインタビューにて

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04.12.21
私は日本の衰えた現状の根っこに人々の「思考停止」があると思っています。思考停止は、生活習慣病の糖尿病に似ています。いわば「頭の糖尿病」。糖尿病が飽食の時代に急増した典型的な現代病であるように思考停止も日本社会に急速に広がりました。現代人は、物質的な豊かさと、マスメディアやインターネット、携帯電話などを媒介する情報におぼれ、自分で考えることを忘れたのです。糖尿病が死に至る病の原因になるように、思考停止も放っておけば、日本社会に致命的な影響をもたらすでしょう。


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だが、物質的な豊かさを手に入れ、世界の大国になった日本人は、「カネさえあれば豊かになれる」と思い込み、祖先が大切にしてきた精神文化や自然環境、伝統を犠牲にしました。それこそ我々を支えてきた社会的遺伝子だったのに。やがて個人の責任を放棄し、思考停止に至った。

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