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伝わる文章の書き方/修飾と被修飾の距離を近づけよう

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「悪文」を定義するのは難しいところですが、ひとつには「意味が分かりにくい文章」が挙げられます。
「んっ、んっ? 何のこと言ってるの?」と、思わず2度読みしてしまうような文章です。
さて、次の文章はどういう内容のことを言っているでしょうか?
私はAがBがCがアルバイトをしているお店にいたと報告したと思った。
瞬時に理解できた人はあまりいないと思います。
冒頭から8文字で、「私は」「Aが」「Bが」「Cが」と4人が登場します。
冒頭にして、キャストが総出演です。
映画ならそれも悪くありません。
総出演は別にいいのですが、問題なのは、4人がそれぞれどの言葉にかかるかがハッキリしていないことです。
それが、この文章を悪文にしてしまっている最大の理由です。
では、分かりやすく分解してみましょう。
「私は、思った」「Aが、報告したと」「Bが、いたと」「Cが、アルバイトをしているお店に」
こうなります。
この作業では、「何が何にかかっているか」、つまり「修飾と被修飾の関係」をハッキリさせました。
もっと具体的にいうと、修飾と被修飾を近づけました。
あとは、近くなったこの距離を崩さずに文章を組み立てるだけす。
一番分かりやすいのは、次のような文章でしょう。
私はCがアルバイトをしているお店にBがいたとAが報告したと思った。
いかがでしょう?
だいぶ分かりやすくなったのではないでしょうか。
主語と述語は最初と最後で離れますが、そのほかは近づけたままです。
もちろん「修飾と被修飾を近づける」というのは、あくまでも原則です。
なかには、離れていても分かりやすいケースや、リズムとしてあえて離すケースなどもあります(文学などではあえて読みにくくする場合もあるでしょう)。
ただ、通常「悪文=分かりにくい文章」では、「修飾と被修飾が離れている」ケースが少なくありません。
「修飾と被修飾を近づける」だけで、スーっと文章が読みやすくなります。
自分で書いていて「なんだか読みづらいなあ」と思ったときに、少し注意してみるといいでしょう。
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