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伝わる文章の書き方/主格・主語の省略に気をつけて!

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日本語では、主格・主語を省略するケースが少なくありませんが、省略したことで、意味が分かりにくくなるとしたら本末転倒です。
<例文>
佐藤さんは建築現場の事故で大けがをし、1週間の入院を余儀なくされた。この事故のショックで寝込んだ佐藤さんの奥さんが退院して2日後に入院。泣きっ面に蜂であった。
さて、上記の文章ですが、正しく理解できましたか?
1番目のセンテンスは問題ないと思います。
ところが、2番目のセンテンスの意味がよく分かりません。
「退院した」のが、「佐藤さんの奥さん」のように読み取れます。
また、「退院して2日後に入院」したのが、「佐藤さん」なのか「佐藤さんの奥さん」なのかもよく分かりません。
ついでに言えば、3番目のセンテンス「泣きっ面に蜂であった」の主格・主語も判然としません。
意味が分からなくなった最大の原因は、「退院した」という述語に対応する主格・主語が省略されているからです。
2番目、3番目のセンテンスに、正しく主格・主語を盛り込むと、次のようになります。
<例文(修正済み)>
この事故のショックで寝込んだ佐藤さんの奥さんは、佐藤さんが退院して2日後に入院。佐藤さんは泣きっ面に蜂であった。
意味がスムーズに伝わるようになりましたね。
やみくもに主格・主語を盛り込むと文章が幼稚になってしまいますが、意味を伝えるうえで不可欠な主格・主語については、省略してしまわないよう気をつけましょう。
とくに長い文章のときに注意が必要です。
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