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伝わる文章の書き方/誤用に注意/「圧倒的」の使い方

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次の3つの文章を見てください。すべて正しいでしょうか?
■圧倒的な弱さだった。
■圧倒的な勝利だった。
■圧倒的な負けを喫した。
「圧倒的」という言葉には「他より非常に勝っている」という意味があります。
「押し倒しそうなほど」というイメージです。
単純に強いというだけではなく、他に抜きん出て強いという表現です。
つまり、マイナスな意味の言葉には使えません。
上記の3つのなかでは「圧倒的な勝利だった」だけが正しいことになります。
「圧倒的な弱さ」や「圧倒的な負け」にあまり違和感がないのは、昨今「圧倒的=抜きん出て強い」という意味が、「段違いの力の差がある」という意味に取り違えられているからなのでしょう。
それゆえ「圧倒的な弱さ=段違いの弱さ」という勘違いが生じるのです。
しかし、これは誤りです。
「圧倒的」という言葉は、マイナスの意味の言葉には使えません。
漢字をよく見ると、本来の意味が見えてくる好例です。
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