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伝わる文章の書き方/冗長な文章の原因「〜が」

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一文が長い文章は、あまりいい文章とはいえません。
文章が長くなる原因のひとつが、接続助詞「が」の使いすぎです。
「が」については、一度記事を書いたことがあります。↓
「文章の書き方/「~が、」の功罪」
上記の記事でも、結果を先延ばしにする留保の「が」について書きましたが(←この「が」がそうです)、留保の「が」とは、要するに、ふたつの句をつなぐだけの「が」のことです。
ひとつの文中で二回以上使うのは、避けたほうがいいでしょう。
<例文>
今回のオーディションは最終選考までいったが、ライバルが強敵ぞろいのため、結果が出るまでに時間がかかっているが、10名の審査員は口をそろえて「選考が難航している」というが、さすがに絞り込みも最終段階に入っているだろう。
この<例文>では「~が、~が、~が、~」と「が」が3回も使われています。
読者にダラダラした印象を与えるうえ、結論が先延ばしされているために、要点がつかみづらくなっています。
明らかに「が」の使いすぎです。
修正したいと思います。
<例文の修正>
最終選考までいった今回のオーディションは、ライバルが強敵ぞろいのため、結果が出るまでに時間がかかっている。10名の審査員は口をそろえて「選考が難航している」という。だが、さすがに絞り込みも最終段階に入っているだろう。
一文が三分割されて、読みやすくなったと思います。
一つ目の「が」は、「最終選考までいった」と「今回のオーディション」の順番を逆転させることで、排除することができます。
二つ目の「が」は、もっとも必要のない「が」といえるでしょう。「が」の代りに句点(マル)を打てばOKです。
三つ目の「が」も、二つ目同様に、「が」の代りに句点(マル)を打てばこと足ります。
ただし、三つ目の「が」は、逆説の意味を含んでいますので、句点のあとに「だが」という逆説の接続詞を使いました。
もしも、この三つの「が」のうち一つだけ残すとしたら、逆説の意味をもつ三つ目の「が」を残すべきでしょう。
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