物語「ぱぱへのかんしゃじょう」
2006.6.19
わが家にはモモカという5歳の娘がいる。
そのモモカが私あてに書いた手紙が、机の上に置かれていた。
子供特有のくねくねしたへびのような文字。
つたなさ満点。
でも、一生懸命書いた子供の手紙というのは、
親にとってはうれしいものである。
つたなければつたないほど、なおさらに。
そして今回の手紙。
こう書いてありました。
<ぱぱへ ぱぱはいつも おしごとばかりして ありがとうももかより>
思わず破顔一笑。
<いつもおしごとばかりして~>
とふっておきながら
<ありがとう>
とつなげるあたりが、
子供らしくて逆に可愛らしいではないか。
<いつもおしごとをしてくれて~>とかだと合格なのにね。
と思ったのもつかの間、
実はこのつながげ方には、ある事情が隠されていた…。
モモカが部屋に入ってきたので、
手紙を書いてくれたことのお礼をいうと、
カノジョ、ちょっと不服そうな顏をしたのである。
はて? と思い、もう一度手紙のことを聞いてみた。
パパ:「モモカは、パパが仕事してるところが好きなんだ?」
モモカ:「……」
やはり不服そうに、コチラに冷たい視線を向ける。
なんだ、この視線?
パパ:「だって書いてくれたじゃん。<いつもおしごとばかりして ありがとう>って」
モモカ:「だから、それは……」
口調は明らかに不服そのもの。
パパ:「……それは?」
モモカ:「ホントは <いつもおしごとばかりして ももかとあそんでくれないから ももかつまんない!> って書きたかったんだけど、紙が足りなくなっちゃったから、そう書いたの!」
パパ:「……」(ぼう然)
つまり、紙に書ききれなくなったので、文章を短くしたというのだ。
まあ、文章を短くまとめようとしたのは、それはそれでOKだけどさ(むしろ偉い!)……
……何も意味を変えなくてもいいじゃん(^^;)
しかも180度ガラリと。
笑えるなあ。
文句言おうと思った相手に、お礼言っちゃってるんだから。
「抗議文」が「感謝状」に。
まあ、こんな楽しい抗議文なら、何度でももらいたいものだ★
THE END
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余談ですが、モモカはママにも抗議文を送りつけていました。
そちらには
<ままへ ままわいつも すててばかりいるから ももかのものはゆってから すててね! ももかより>
と書いてありました。
自分の意見をしっかりと示す娘の態度に感心しつつも、
将来、とんでもないクレーマーになるのではないかと、
少々心配しております。
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