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作家の半藤一利/「戦後59年の参院選」

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2004.6.24
その時代に息しているものは、奔流となって走る歴史の理法知ることは、ほとんど不可能なのである。後世からみれば、満州事変前後に大きな昭和の転換期があったと分かるが、当時の日本人は大いなる転換期を生きていると分かっていなかった。同様のことがいまの私たちにもあてはまる。


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たしかヘーゲルの言葉であったように記憶するが、「人が歴史から学ぶ最大の教訓は人は決して歴史から学ばないということだ」という。歴史を賢く学ぶことは、言うは易く行うにまことに難しい。
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それにしても、日本の若者たちよ、君たちは、歴史を知らなすぎる。知らないから選挙なんかしたって何も変わらないときめつけて、ノホホンとしていられる。君たちは国家を自分たちとまったく無縁な存在とでも思っているのか。国というものは、君たちの総意によってどうにでも「この国のかたち」を変えることができるものであり、君たちの意思とかかわりなしに国の重大事が決められるようなことがあってはいけない。いま君たちは日本の明日のため、いちばん大事な時代を生きているのであり、それゆえに国がやっていることにノーであれイエスであれ、その意思を表明すべきときなんである。

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