山口拓朗公式サイト

No. 10「アイ・アム・レジェンド」

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 銀幕をさまよう名言集!  No. 10  2008. 2.22発行 
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2007年公開 「アイ・アム・レジェンド」より
ウィル・スミスが主演し、
日本でも昨年末に公開されたSFスリラーである。
新種のウイルスにより荒廃したニューヨークで、
ひとりで生き抜く主人公のネビル。
彼の目的は、ウイルスでゾンビ化した人間たちに効く
特効薬を開発することであった。
ある日、動物実験で効果が確認できた血清を、
捕らえたゾンビに打ってみたが、
結果は失敗。血清はゾンビには効かなかった。
焦りを募らすネビルは、脱力しながら、
「ウイルスは手ごわい…」とつぶやいたあと
こう続けた——。
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      闇夜の釣りのようだ…                  
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釣りは、多くの人にとって難しいものだろう。
水面下を泳ぐ姿の見えない魚を釣るには、
おそらく、セオリーも計算も戦略も忍耐も必要だ。
その「釣り」に、あえて「闇夜」とかぶせることで、
ネビルは自分が直面している問題の大きさを表している。
「釣り」に対する「闇夜」は、この映画においては、
強調以上の重みをもっていると言っていいかもしれない。
ネビルが、わらにもすがる思いで見ていた希望は、
無情にもその手から滑り落ちた。
「闇夜の釣り」は、ネビルを襲う悔しさと無念さ、
そして、途方もない虚無感の表している。
ただ、釣りである以上、昼だろうが夜だろうが、可能性は残されている。
世の中には夜釣りを楽しむ人もいるくらいなのだから。
つまり、
     闇夜の釣りのようだ…
この言葉は、完全な敗北宣言を意味しているわけでもないのだ。
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●編集後記             
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このメルマガもNo. 10になりました。
いつも勝手な解釈にお付き合いいただき、
ありがとうございます★
実用性ゼロなこんなメルマガでも、
読んでくれる人がいるんだなあ、と嬉しく思います(笑)
取り上げなければ消えていくであろう「言葉」を取り上げて、
そこに、あれこれ解釈を加えることは、
とても辛気くさい作業のようにも思えますが、
この作業を積み重ねることで見えてくるものは、
存外大きなものではないかという気がしています。
亡き山本夏彦さん(作家)が、こんな言葉を残しています。
「些事を通して大事に至るよりほか、
私は大事に至りようを知らないのである」
このメルマガの精神として拝借しておこうと思います。
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■「銀幕をさまよう名言集!」 No. 10 「アイ・アム・レジェンド」
マガジンID:0000255028
発行者  :山口拓朗
●公式サイト「フリーライター・山口拓朗の音吐朗々NOTE」
http://yamaguchi-takuro.com/
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