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伝わる文章の書き方/妻の投稿を斬る!

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昨日、妻がfacebookに投稿した文章で、
分かりづらいものがありました。
本人も書いたあとで「しまった!」
と思ったらしく、
みずからコメント欄に
「読み返さずに投稿したら、
 最初の文章なんだかへんですね(笑)
 ライターのダンナにつっこまれそう(汗)」
と書き込んでいます。
さて、妻の文章の
どこが分かりづらかったのか、
見ていきましょう。
<妻の投稿文>
普段、東武東上線に乗り入れている副都心線、自宅の駅から
新宿、渋谷に直通で行けるので、日頃から使っています。
↑いちばんの問題は、「一文一義」
(=ひとつの文章にひとつの事柄だけを書くこと)
になっていない点でしょう。
ただでさえ、
「東武東上線」「副都心線」
「新宿」「渋谷」など
固有名詞が多く登場します。
「一文一義」になっていないと、
混乱を招きかねません。
妻の文章を分解すると、
以下の内容に大別できます。
◎副都心線が東武東上線に乗り入れている
◎副都心線を使うと、
 自宅最寄り駅から新宿や渋谷に直接いける
<リライト>
ふだん利用している東武東上線には、
地下鉄の副都心線が乗り入れています。
自宅最寄り駅から新宿や渋谷に直通で行けるので、
よく使っています。
句点(マル)を打って、
文章をふたつに分けたことで
読みやすくなったと思います。
ほかにも、以下の点を直しました。
「普段」 と「日頃」という言葉が、
ダブっているので「日頃」を削除。
「普段」は私の個人的な嗜好により
ひらがなの「ふだん」に変更。
「普段」という言葉が、
どの言葉にかかっているのかも
分かりづらかったので、
「ふだん利用している」としました。
また、「新宿、渋谷」と言う具合に
地名(名詞)をテンで区切ると、
文章の切れ目なのか、
“列挙”を意味するテンなのか、
判断がつきにくくなります。
ですので、
「新宿や渋谷」に変更しました。
「新宿・渋谷」という具合に、
ナカグロ(・)で区切ってもいいでしょう。
それと、「自宅の駅」は、
日本語的におかしいです。
おぬし、駅に住んどるのか!
というツッコミを受けかねません。
(そんなツッコミを入れるのは
 私くらいのものですが…)
ここは「自宅の駅」ではなく、
「自宅最寄り駅」としました。
「直通で行ける」という言葉にも
違和感を覚えますが、
ここは目をつぶりましょう。
「1本で行ける」とかのほうが、
いいような気もしますが…。
以上、ご要望にお応えして、
投稿を斬らせていただきました(笑)
<追記>
もうひとつありました。
「副都心線」は「地下鉄の副都心線」
と具体的に書きました。
首都圏以外の地域に
住んでいる方への配慮ですね。
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