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伝わる文章の書き方/物事のあらゆる面に光を当てよう

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さまざまな角度から物事を見る能力。
この能力が磨かれると、読者を「あっ」と言わせるエッジの利いた文章が書けるようになります。
たとえば、増税について。
増税に対する批判や愚痴を書くことは、そう難しくないでしょう。
では、増税のメリットを書いてみてください。
どうせなら——増税を絶賛してみてください。
書けそうでしょうか?
物事は決して一面ではありません。
さまざまな面があります。
「いやいや、何をバカなことを。増税なんて百害あって一利なしでしょう」と言う人がいたとしたら、それは、増税に対して、その人が「百害あって一利なし」の色をつけているに過ぎません。
「増税=悪」というモノサシでしか物事を見ようとしていない証拠です。
「決めつけ」とも言えますし、「思い込み」とも言えます。
物事の一面しか見えていないと、文章を書こうにも、切り口が限られてしまいます。
逆に、見える面が多ければ多いほど「切り口」の引き出しは増えます。
つまり、エッジの利いた文章を書ける確率が高まるのです。
体罰はよくないことですか?
宝くじに当たるのはいいことですか?
風邪を引くのはよくないことですか?
志望校に合格するのは喜ばしいことですか?
選挙に行かない人は社会人失格ですか?
——大事なのは、簡単にイエス・ノーを出さずに、まずは、あらゆる面に光を当ててみることです。
さまざまな角度から物事を見ることです。
光を当てたうえで、どんな切り口で書けばいいか、書き手自身が決めればいいのです。
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