伝わる文章の書き方/同じ表現は繰り返さないが原則
文章では、同じ表現をくり返すよりも、くり返さずにまとめたほうが、読みやすくなることがあります。
<例文1>
同一のメールでも、携帯画面で見るときと、パソコン画面で見るときとでは、見え方がまるで違う。
<例文1の修正>
同一のメールでも、携帯画面とパソコン画面では、見え方がまったく違う。
<例文2>
サッカーを観戦しても、野球を観戦しても、バスケットボールを観戦しても、すぐに興奮してしまう。
<例文2の修正>
サッカーに野球にバスケットボール。どれを観戦しても、すぐに興奮してしまう。
<例文3>
日当たりを基準に選ぶのがいいのか、間取りを基準に選ぶのがいいのか、はたまた、家賃を基準に選ぶのがいいのか、悩ましいところだ。
<例文3の修正>
日当たり、間取り、家賃、何を基準に選ぶのがいいのか、悩ましいところだ。
いずれも修正文のほうが読みやすく感じられます。
一方で、文章技法のなかには、あえて同じ表現をくり返すことで、メッセージを「強調する」という方法もあります。
たとえば——
それが本当の優しさではないのか? それが本当の教育ではないのか? それが本当の愛ではないのか?
という具合です。
この場合、
それが本当の優しさ、教育、愛ではないのか?
と書くよりも、言葉が刺さりやく感じるはずです。
それが本当の優しさであり、教育であり、愛ではないのか?
と書けば、もう少し強い印象でしょうか。
つまり、くり返すかくり返さないかはケース・バイ・ケースなのです。
とはいえ、情報伝達が主たる目的となる実務文では、同じ表現のくり返しは好まれません。
同じ表現をくり返すのは、個人的な文章で、なおかつ、メッセージを「強調」したいときだけにしましょう。
※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※・※
◎執筆、講演、研修、取材の依頼はお気軽に
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
お問い合わせ
★セールス文から企画書作りまで。社会人必須の“売る”文章術!
【絶賛発売中】山口拓朗著
『買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則』(明日香出版社)
★中学生にも分かる! 「ダメな文章」が「伝わる文章」に変わる!
【絶賛発売中】山口拓朗著
『伝わる文章が「速く」「思い通り」に書ける 87の法則 』(明日香出版社)
★会話力・コミュニケーション力を高めたい方へ
【好評発売中】山口拓朗著
『どんな人ともドギマギせずに会話がふくらむコツを集めました! 』(三笠書房)
★ベストセラーの電子書籍
【Kindle版】山口拓朗著
『ダメな文章を達人の文章にする31の方法 〜なぜ、あなたの文章はわかりにくいのか?〜』
★『ダメな文章を達人の文章にする31の方法』の続編
【Kindle版】山口拓朗著
『文章が変わると人生が変わる!文章力アップ33の方法〜』
記事はお役に立ちましたか?
以下のソーシャルボタンで共有してもらえると嬉しいです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓