伝わる文章の書き方/文章の情報密度、気にしていますか?
「情報密度」を意識して文章を書き分けられる人は、文章力のある人です。
1)フリーランスで活動している山口拓朗です。
2)映画ライターで文章講師の山口拓朗です。
1と2の文字数はほぼ同じですが、文中の情報密度が異なります。
1は情報密度が「低い」文章で、2は情報密度が「高い」文章です。
1には以下の情報が含まれています。
・フリーランスとして活動
・名前は山口拓朗
2には以下の情報が含まれています。
・映画ライターとして活動
・文章講師として活動
・名前は山口拓朗
2の文章には「活動」とは書いていませんが、
活動中だということは書かなくても分かります。
「フリーランス」
「映画ライター」
「文章講師」
これらの言葉の情報密度も異なります。
フリーランス
→言葉がやや抽象的(情報密度が低い)
映画ライター/文章講師
→言葉が具体的(情報密度が高い)
3)そこはかとなくこだわりを感じるコーヒー
4)柑橘系の酸味とほろ苦さが絶妙なコーヒー
3と4は同じコーヒーですが、
情報密度の高さでという点では4に軍配があがります。
書き上げた文章を推敲するときにも「情報密度」を意識しましょう。
情報密度が低くすぎないか、十分に注意を払う必要があります。
必ずしも情報密度が高ければいいというわけではありませんが、
文量が多いわりに「実のない文章」は、読む人にあまり好まれません。
情報密度が低いときは、密度を上げる。情報密度が高いときは、密度を下げる。
そのコントロールが自在にできる人は、かなりの文章巧者といえるでしょう。
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