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伝わる文章の書き方/「から」「ので」「ため」違いはなに?

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パンクしたから、この場から動けません。
パンクしたので、この場から動けません。
パンクしたため、この場から動けません。
 
「から」と「ので」と「ため」の違いは、どこにあるのでしょうか?
 
質問を変えましょう。
 
あなたは「から」「ので」「ため」のどれを使って文章を書きますか?
 
意味が通じるから、どれを使ってもOK!
——という考え方もあるでしょう。
 
確かに、3つの文章の意味は、どれも同じです。
 
しかし、読む人が受ける印象は違います。
なぜなら、「から」と「ので」は話し言葉で、
「ため」は書き言葉だからです。
 
話し言葉を使うと、親しみが増すと同時に、
良くも悪くも、文章が軽くなります
(「から」と「ので」では「から」のほうが、より軽い印象)。
 
一方、書き言葉の場合、話し言葉よりも堅めの印象ですが、
文章としての「座り」はいい。
文章を書くときには、まず書き言葉である「ため」を検討したうえで、
状況に応じて(「親しみを出したい」「文章を軽くしたい」等の目的がある場合は)、
「から」や「ので」を検討すればいいでしょう。
 
なお、接続詞にも同じことが言えます。
 
だから、回避した。
なので、回避した。
そのため、回避した。
 
文章では、書き言葉である「そのため」がフォーマルで無難です。
「そのため」が堅いと感じるのであれば、
「だから」や「なので」の使用を検討すればいいでしょう。
 
信頼性を重視するビジネス文書などで、
不用意に「から」や「ので」を使うと、読む人に失礼な印象を与えかねません。
十分に注意が必要です。

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