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伝わる文章の書き方/リズム=文章の味?

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今回は少しだけ高度な文章術です。
文章では「論理性」や「分かりやすさ」はとても大切です。
ですが、もうワンランク上の文章を目指したい方は、リズムにも気をつけるといいでしょう。
リズムを自在に操れるようになると、文章に独自の「味」が出るようになります。
【例文1】
人を慈しむような生き方をしたい、人に頼られるような生き方をしたい、そんな思いを抱いたとき、人は真に成人を迎えるのかもしれない。
↑ちょっとクサいかもしれませんが(笑)、なかなかいいと思いませんか?
あえて句点(マル)を打たずに、読点(テン)で文章を流したのは、リズム(テンポ)を重視するためです。
この文章を一般的な語順に直すと、次のようになります。
【例文2】
人が真に成人を迎えるのは、人を慈しむような生き方をしたい、人に頼られるような生き方をしたい、そんな思いを抱いたときなのかもしれない。
さて、【例文1】と【例文2】では、どちらの文章がお好きですか?
「論理性」や「分かりやすさ」という点では、もしかすると【例文2】に分があるかもしれません。
ただし、リズムという点では【例文1】のほうが格段にいいと思います。
理屈としては、内容の肝となる部分(=人は真に成人を迎える)」を文末に集約したのが【例文1】です。
ピンとこない方は、ぜひ声に出して比較してみてください。
とくに今回の例文は、文章の内容自体が「人生観」を語る独白風につき、リズムがつくと、より読者の心に響く文章になります。
文章にリズムがあるときは、朗読したときに心地よさを感じるはずです。
「いいリズム=朗読に適した文章」というわけです。
注:今回のネタは、一般的な語順から少しヒネリを加えています。文章に自信のない方には積極的にオススメしません。
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