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伝わる文章の書き方/使える書き出し

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「書き出しでいつも悩んでしまいます……」という質問をよく受けます。
今回は、そういう方に、使える文章の書き出しをひとつお教えします。
それは、2行前に使用した書き出しです(笑)。
「いつも書き出しで悩んでしまいます……」という質問をよく受けます。
というこの一文です。
冒頭のワンセンテンスに「かぎ括弧」を用いているのが特徴です。
いくつか例を挙げてみましょう。
例1:穴場の和菓子店を紹介するときの書き出し
「三度のメシより和菓子が好き!」という方に、今日は知られざる和菓子の名店を紹介します。恵比寿にある~
例2:サッカーW杯、日本対パラグアイ戦の感想記の書き出し
「泣くな駒野! よくやった!」——テレビに向かってそんな言葉をかけた人も少なくないでしょう。私もそのひとりですが(笑)。昨夜の日本対パラグアイ戦は~
例3:今朝、会社に遅刻したエピソードを書くときの書き出し
「やべえ!」と飛び起きて、時計を見たら、すでに8時を回っていました。慌ててベッドを抜け出して~
例4:参議院議員選挙についての私見を書くときの書き出し
「誰に投票しても同じでしょ?」と諦めムードの有権者も多い今回の参議院議員選挙ですが~
例5:ツイッターを始めたことを書くときの書き出し
つい先週までは「つぶやきを他人に公開したら、それってつぶやきじゃないじゃん!」と思っていた私ですが~
いかがでしょうか?
例1「三度のメシより和菓子が好き!」
例2「泣くな駒野! よくやった!」
例3「やべえ!」
例4「誰に投票しても同じでしょ?」
例5「つぶやきを他人に公開したら、それってつぶやきじゃないじゃん!」
かぎ括弧を使った書き出しは、読者を文章に引き込むのに有効です。
例2、4、5などは、多くの読者が「うんうん、私もそう思う!」と共感しそうな内容です。
例3はドラマチックな「つかみ」として、読者の気持ちをグっと引き込みます。
例1については、たとえ和菓子に興味がない人でも、なんとなく読みたくなってしまう書き出しです。
今日は知られざる和菓子の名店を紹介します。恵比寿にある~
と、シンプルに書くのと、
「三度のメシより和菓子が好き!」という方に、今日は知られざる和菓子の名店を紹介します。恵比寿にある~
と書くのでは、どちらが先を読み進めてみたくなるでしょうか?
私は後者だと思います。
かぎ括弧内の話し言葉は、自分自身の言葉である必要はありません。
世の中に誰かそんなことを言う人もいるかもしれない、という程度で構わないのです(「三度のメシより和菓子が好き!」がその一例です)。
「かぎ括弧=話し言葉」を使うと、文章の温度が高まります。
「温度が高まる」は、「温もり」と言い換えてもいいかもしれません。
読者は「温もり」のある文章に、共感しやすいものです。
ブログの記事、学生の小論文、ビジネスの企画書など、あらゆるシチュエーションで使えるテクニックですので、文章の書き出しでお悩みの方は、ぜひお試しください。
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