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伝わる文章の書き方/修飾の順番

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1枚のTシャツがあるとします。
このTシャツを形容する修飾語には、以下の3つがあります。
◎「赤いTシャツ」
◎「薄手のTシャツ」
◎「ミッキーをプリントしたTシャツ」
では、この3つの修飾語をひとつの文章にまとめてみましょう。
と、ここで問題です。
以下に列挙したもののうち、自然な文章はどれでしょう?
1:赤いミッキーをプリントした薄手のTシャツ
2:薄手のミッキーをプリントした赤いTシャツ
3:赤い薄手のミッキーをプリントしたTシャツ
4:薄手の赤いミッキーをプリントしたTシャツ
5:ミッキーをプリントした赤い薄手のTシャツ
6:ミッキーをプリントした薄手の赤いTシャツ
はい、たくさん出てきました(笑)
1の「赤いミッキーをプリントした」は、まるでミッキーが赤いみたいです。
同様に、2の「薄手のミッキーをプリントした」は、まるでミッキーが薄手(?)みたいです。
3と4についても、「赤い薄手のミッキー」「薄手の赤いミッキー」といった具合に、やはり、ミッキーが赤かったり、薄手だったりします。
これでは読者に誤解を与えかねません。
自然な文章は、5と6ということになります。
5と6が、1~4と違う点はどこにあるでしょう。
それは、<節>(1個以上の述語を含む複文)が先にきて、<句>(述語を含まない文節=文の最小単位)があとにきている、ということです。
「ミッキーをプリントした」という<節>より先に、「赤い」や「薄手の」といった<句>をもってきてしまうと、修飾は<節>の前のほうにある名詞(=ミッキー)だけにかかってしまうのです。
語順には、次のような原則があることを覚えておきましょう。
原則:<節>を先にして、<句>をあとにする
ちなみに、5と6では、どちらがより自然な文章でしょうか?
5:ミッキーをプリントした赤い薄手のTシャツ
6:ミッキーをプリントした薄手の赤いTシャツ
答えは6です。
理由は、次のような原則があるからです。
原則:「長い修飾語」は先、「短い修飾語」はあと
「薄手の」と「赤い」では、「薄手の」のほうが長いので、「赤い」より先にもってきたほうが自然というわけです。
この原則については、以前の書いた記事も参考にしてみてください。
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