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伝わる文章の書き方/一文の長さの理想は?

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先ほど、「オーシャンズ11」シリーズでおなじみスティーヴン・ソダーバーグ監督の新作映画「ガールフレンド・エクスペリエンス」の批評を書きました。
脱稿後に、<完成させた文章>と<初めに書いた文章>を照らし合わせたところ、句点(マル)の数が大きく変化したカ所がありましたので、ご紹介させていただきます。
<初めに書いた文章>
危険が小さくないエスコートの仕事をセルフマネージメントしていくのは並大抵のことではないが、彼女は、独自の判断基準で顧客を選別し、必要とあらば、ウェブ上で影響力をもつ批評家(エロチック鑑定家)にすり寄りもする。
<完成させた文章>
危険が小さくないエスコートの仕事をセルフマネージメントしていくのは並大抵のことではない。しかし彼女は、独自の判断基準で顧客を選別。必要とあらば、ウェブ上で影響力をもつ批評家(エロチック鑑定家)にすり寄りもする。
<初めに書いた文章>は句点(マル)の数が1。<完成させた文章>は句点の数が3です。
私は映画批評を書くときは、ブログ記事を書くときほど短文を意識しませんが、それでも一文が104文字におよぶと、少し冗長に感じられます。
専門家のなかには、「一文は、できることなら40文字、多くても50文字をメドにすること。それより短いものは大歓迎」と提案している方もいます(※)。
もちろん、この提案は目安にすぎませんが、長くなればなるほど、読者の理解度が低下することだけは確かです。
<初めに書いた文章>は一文が104文字でしたが、<完成させた文章>では一文が44文字、21文字、40文字の3つに分かれました。
ちなみに、文章の分割に際しては、「しかし」という接続詞を用いた点と、「顧客を選別。」という体言止めを使用した点がポイントです。
○○○が、○○○で、○○○だから、○○○ということになって、○○○ですが……
というように句点(マル)を用いずに、一気に文章を流しがちな方は、先ほどの提案を頭に入れておくといいでしょう。
「一文は、できることなら40文字、多くても50文字をメドにすること。それより短いものは大歓迎」
※一文の長さの目安は、万人が同様ではある必要はないと思います。「私は論理的で分かりやすい文章が書ける!」という方であれば、たとえ一文が100文字を超えても問題はありません。
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