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伝わる文章の書き方/倒置法で、表現の幅を広げよう

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私は死んでも構わないと思った、あの人にこの思いが届くなら。
この文章は倒置法です。
倒置法とは、通常の語順をひっくり返して使う修辞法(言葉を美しく巧みに使って、効果の高い表現をする手法)です。
冒頭の例文を通常の語順に直すと、次のようになります。
あの人にこの思いが届くなら、私は死んでも構わないと思った。
倒置法の効果には、次のようなものがあります。
◎倒置した文章の印象を強める
◎意外性を狙う
◎感情や感激をありのままに表現する
◎調子に変化をつけて、余情や味わいを生む
◎読み手の気持ちを引きつける。
倒置法を使った文章をほかにも見てみましょう。
▲オレは憤慨した、この悪行に対して。
▲それにしても大きいな、このビルは。
▲いつまで続くというのだ、この不景気は。
▲いやぁ、困ったもんだね、君にも。
▲彼女に任せていいものか、これほど重要なプロジェクトのまとめ役を。
▲私は長い間、自分自身を語ることを怖れ続けてきた。仕事のことも、家族のことも、それに、自分が描いている夢のことも。
むやみやたらに使うと、強調の意味が薄まります。また、単に不自然な文章を書く人だと思われてしまう可能性があります。
加えて、倒置法は、表現としての効果を狙った修辞法ですので、客観的な事実を記すビジネス文章や論文には向きません。
一方で、主観的な日記やエッセイや批評。あるいは、劇的な効果を必要とする小説や詩には有効です。
倒置法を使う場合は、読み手に「これは倒置法ですよ」と分かるくらいの使い方をするほうが、スマートかもしれません。
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