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伝わる文章の書き方/自分自身への質問が意見を生む?

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小学生のころの読書感想文で、先生に「あらすじだけではなく、自分の意見を具体的に書くように」と指示されたことのある人もいると思います。
しかし、こう思った人もいるのではないでしょうか?
「自分の意見ってどうやってみつければいいの?」と。
答えを言うと、自分の意見は、自分への質問によって見つけるのです。
幼児虐待についての意見を書くとします。
Aさんは「子供を傷つける幼児虐待は許せない」と書き、Bさんは「母親の孤立と孤独の問題を解決することが、幼児虐待軽減への道だ」と書きます。
どちらも意見ですが、(内容の賛否はともかく)AさんよりもBさんのほうが意見としては良質です。
意見の裏には必ず「自分自身への質問」があります。
Aさんの自分自身への質問は「幼児虐待はいいことか?」です。答えはYESかNO。つまり二者択一です。
そもそも二者択一の質問には危うさがあります。なぜなら、世の中に答えがふたつしかない、と決めつけているからです。せめてもの救いは「子供を傷つける幼児虐待は~」という、類型的ながらも一応の理由が述べられていることでしょうか。
一方、Bさんの自分自身への質問は、「子供を傷つける幼児虐待が減らないのはなぜか?」です。二者択一のような簡単なものではありません。幼児虐待の問題を解決するために、幼児虐待の現状をつまびらかにしようという姿勢がうかがえられます。
自分自身への質問の内容によって、導き出される意見はこうも違うのです。
鋭い意見には、常に鋭い質問があります。
鋭い質問に答えるのは、ラクではありません。しかし、ラクではないからこそ、現状分析力が研ぎ澄まされ、導き出した結果に対して、自分の価値観、人生観、道徳観を総動員しようという気になるのです。
平凡なことしか書けない方は、自分自身への質問が平凡なのです。漠然としたことしか書けない方は、自分自身への質問が漠然としているのです。安直なことしか書けない方は、自分自身への質問が安直なのです。
自分の意見を書きたいのであれば、自分自身への質問を妥協しないことです。質問力が鍛えられれば、おのずとエッジの立った意見が書けるようになります。
鋭い意見を書こうという意識をもつと、人間的にも大きな成長が望めます。
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