批判や不満を伝えるときは「愛ある言葉」を織り交ぜよう
相手のミスや非を指摘するとき、
指摘だけで終わってしまうと、
相手を怒らせてしまう、あるいは、
相手のやる気を削いでしまうかもしれません。
もしも相手の奮起を促したいのであれば、
ただミスや非を指摘するだけではなく、
賞賛、感謝、理解、期待など
「愛ある言葉」を織り交ぜるといいでしょう。
<例文>
原田さま
今回の企画書に関してですが、
あまりに論理的な飛躍が激しく、
お客様のニーズに応えられていません。
○○というニーズを踏まえたうえで
書き直していただけますでしょうか。
<例文の修正>
原田さま
いつも完成度の高い企画書をいただき、
たいへん助かっております。【評価・感謝】
ただ、今回の企画書に関しては、
あまりに論理的な飛躍が激しく、
お客様のニーズに応えられていません。
日程面で私どももムリを言いましたが、【理解】
それでも原田さんらしさに欠けている気がします。【暗に評価】
○○というニーズを踏まえたうえで
書き直していただけますでしょうか。
期待しています!【期待】
<例文>では、満足度の低い企画書に対する不満と、
企画書を書き直してほしい、
という要望だけが書かれています。
受け取った側は、
「必要以上に責められた…」と感じてしまうかもしれません。
一方、<例文の修正>では、
不満と要望に加えて、
評価、感謝、理解、期待など
「愛ある言葉」を織り交ぜることで、
相手を前向きな気持ちにさせています。
最終的な目的が、
「いい企画書を書いてもらう」ことであるなら、
相手のモチベーションを下げるような
指摘の仕方をするのは本末転倒です。
もっとも、「愛ある言葉」を
どれくらい織り交ぜるかは、
相手の性格やミスの大きさなど
もろもろの状況によりけりですが。
相手のミスや非を指摘するときは、
最良の結果を得るために、
「愛ある言葉」を上手に使いましょう。
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