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ある親子の会話(受容について)

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昨日、駅前のカフェで仕事をしていました。
すると、駅前に不法駐輪してある
自転車の撤去作業が始まりました。
数十台の自転車が
次々とトラックに載せられていきます。
わたしの隣の席の親子
(子供は4、5歳の男の子)が
こんな会話を始めました。
子供:「なんで自転車を持っていっちゃうの?」
母親:「とめちゃいけない場所に
    とめた自転車だからよ」
子供:「ふーん。約束を破ったんだ」
母親:「そう。しちゃダメなことをすると、
    罰を受けることになるの」
子供:「あれ?
    でも……持っていかない自転車もあるね」
母親:「ほんとだあ。
    あ、チャイルドシートがついている
    自転車だけ残しているみたい……」
子供:「わかった! 持っていっちゃうと
    赤ちゃんが困っちゃうからだ!」
母親:「まったくー。悪いことしてるんだから、
    全部、持って行っちゃえばいいのにね」
子供:「きっと自転車を運ぶおじちゃん、
    持っていくと、
    赤ちゃんが可哀想だと思ったんだよ」
母親:「でも、規則は規則。
    悪いことはしちゃダメなの」
子供:「うん」
以上、たわいもない会話です(笑)
ただ、わたしは、
お母さんの対応で、
残念に思ったカ所が
ひとつありました。
男の子が、
「わかった! 持っていっちゃうと
 赤ちゃんが困っちゃうからだ!」
と言ったときに、
「でも、規則は規則。
 悪いことはしちゃダメなの」
と返した点です。
このシーンでは、
「そっか!」
あるいは
「そうかもしれないね〜」
という具合に、
子供の発言を受容してあげても
よかったのではないでしょうか。
男の子は
「不法駐輪が善い悪い」という発言を
したわけではありません。
チャイルドシート付き自転車だけを残した
おじさんの気持ちを想像しただけです。
その想像力を認めてあげる
(想像力に驚いてあげる)
ひと言があってもいいのになあ、
と思ったのです。
もちろん、母親としては、
どんな理由であれ、
ダメなものはダメ!
ということを教える
絶好の機会だと考えたのかもしれません。
しかし、それと男の子の発言は、
まったく次元の違うものです。
論点がズレているのです。
子供の想像力をほめてあげたうで、
「規則を守る大切さ」を
伝えることも、
できたのではないでしょうか。
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